ふたつの羽根
頬杖を付き下目線でキーボードを見つめる。
しばらくしてトントンと肩に触れる触感で目を肩に向ける。
スッと伸びた有亜の手が肩に触れているのを目にし、あたしは首を傾げる。
その肩に触れていた手が画面に進み、あたしは有亜の前にある画面をのめり込むようにして見る。
“アイツと別れて正解じゃん。イケメン先輩2人に巡り会ったし!これって偶然かな?それとも必然だったりして”
一通り目を通してあたしは椅子の背もたれに身を預ける。
偶然?
必然?
そんなの解る訳もなく、ただあの人達がいる事にビックリした。
あたしは体を前に起こしキーボードに軽く触れる。