ふたつの羽根

きっとここにいる4人は先輩と後輩と言う肩書きを捨てて普通に呼び捨てて呼べるぐらいの仲なんだろう。


この部屋に鳴り響く曲とともに叫び声もより一層ましてくる。


しばらくして陸が「よっ!久しぶり」と入り口に向かって手を上げた。

その入り口の方へ目線を移すと2人の姿に目を見開く。 

そして、その内の一人も目を見開く。


「えっ…何で?」


呟くようにして言うと「なっ?知ってるだろ」と陸は笑いながらタバコに火を点ける。


知ってるも何も…

あたしは近づいて来る人物に声を上げる。


「何で有亜がいるの?」


有亜もビックリしているのか目を見開いたまま「それはあたしの台詞」と口を開く。


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