ふたつの羽根
全てが上手くいってたら凄いよ…か…。
あたしはため息をつき手に持っているカフェオレを全部飲み干す。
ゴミ箱に向かってポイッと投げると
コンッ…
っと小さな音をだしゴミ箱の中に落下した。
ブレザーのポケットから携帯を取り出しパカッと開ける。
大空に向かって飛びかう蝶の画面。
何かと小さい時から空に羽ばたく鳥達が好きだった。
あんなふうに自分も飛べたら全てが見えそうな気がするから。
もう何年も使っている携帯は無数のキズ…
なんとなく今のあたしと被ってる気がした。
「携帯かえよ…」
何かを新しくすると何かが生まれてきそうな気がするから。