お見合い政略結婚~極上旦那様は昂る独占欲を抑えられない~
まだ正式に結婚は決まったことじゃないのに、気が早すぎるとも思ったが、凛子のギャップを知ってますます手にしたくなってしまった。
凛子はまだ政略結婚だと思っているけれど、本気だということを時間をかけてでも伝えて、俺に惚れさせる。
そんな決意を固めていると、凛子と話し終えた神宮司さんが、再び俺の肩を軽くたたいた。
「では高臣くん、また今度食事でも一緒に行こう。凛子さんも、咲菜さんも、また」
「はい、ありがとうございます。またご挨拶に向かいます」
三人で深々とお辞儀をしてから、顔を上げて数秒後、凛子とバチッと目が合った。
彼女はホッとしたように胸を撫で下ろしていて、「すごくいい人ですね」と、安心したように笑った。そんな彼女に、すかさず咲菜が問いかける。
「凛子ちゃん、どうして神宮司さんのこと知ってたの?」
「あ、昨日高臣さんから見せてもらった名簿に書いてあったので……。ちょうどうちの父が好きな家具屋だったので、印象的でたまたま覚えていました」
「そうだったの。素晴らしいわ」
俺が言おうとしていたことをすべて咲菜に言われてしまい、俺はただその様子を黙って見守っていた。
たまたまだとしても、どうしてそんなに真剣にこのパーティーに参加してくれたのだろうか。
俺が凛子の立場だったら、着いていってやるだけで十分だろうと、愛想もふりまかずに酒を飲んでいることだろう。
不思議に思いながらも彼女を見つめていると、凛子は咲菜に頭を撫でられながら。ぼそっとつぶやいたのだ。
「すこしくらい高臣さんのお役に立ちたくて」
その言葉を聞いて、一瞬胸がぎゅっと苦しくなった。
……ただの政略結婚でも、俺に歩み寄ろうとしてくれていたのか。
愛しさが何倍にもなって、今すぐにでも彼女を抱き締めたくなった。
個人に対して、こんなに執着心を抱くことなど、今までなかったのに。
コントロールできないほど、自分の感情が凛子ひとりの存在で暴走してしまい、自分でも戸惑う。
「……凛子、さっきは助かった。ありがとう」
「いえ、高臣さんも、紹介してくださりありがとうございます」
彼女の笑顔を見ると、やはり心が華やぐ。
一応仕事中にも関わらず、俺は簡単に彼女に癒されてしまった。
……しかし、そんなことは束の間。
凛子のそばにいた咲菜が、突然俺の背後を見て「げ」と小さく声を漏らしたのだ。
凛子はまだ政略結婚だと思っているけれど、本気だということを時間をかけてでも伝えて、俺に惚れさせる。
そんな決意を固めていると、凛子と話し終えた神宮司さんが、再び俺の肩を軽くたたいた。
「では高臣くん、また今度食事でも一緒に行こう。凛子さんも、咲菜さんも、また」
「はい、ありがとうございます。またご挨拶に向かいます」
三人で深々とお辞儀をしてから、顔を上げて数秒後、凛子とバチッと目が合った。
彼女はホッとしたように胸を撫で下ろしていて、「すごくいい人ですね」と、安心したように笑った。そんな彼女に、すかさず咲菜が問いかける。
「凛子ちゃん、どうして神宮司さんのこと知ってたの?」
「あ、昨日高臣さんから見せてもらった名簿に書いてあったので……。ちょうどうちの父が好きな家具屋だったので、印象的でたまたま覚えていました」
「そうだったの。素晴らしいわ」
俺が言おうとしていたことをすべて咲菜に言われてしまい、俺はただその様子を黙って見守っていた。
たまたまだとしても、どうしてそんなに真剣にこのパーティーに参加してくれたのだろうか。
俺が凛子の立場だったら、着いていってやるだけで十分だろうと、愛想もふりまかずに酒を飲んでいることだろう。
不思議に思いながらも彼女を見つめていると、凛子は咲菜に頭を撫でられながら。ぼそっとつぶやいたのだ。
「すこしくらい高臣さんのお役に立ちたくて」
その言葉を聞いて、一瞬胸がぎゅっと苦しくなった。
……ただの政略結婚でも、俺に歩み寄ろうとしてくれていたのか。
愛しさが何倍にもなって、今すぐにでも彼女を抱き締めたくなった。
個人に対して、こんなに執着心を抱くことなど、今までなかったのに。
コントロールできないほど、自分の感情が凛子ひとりの存在で暴走してしまい、自分でも戸惑う。
「……凛子、さっきは助かった。ありがとう」
「いえ、高臣さんも、紹介してくださりありがとうございます」
彼女の笑顔を見ると、やはり心が華やぐ。
一応仕事中にも関わらず、俺は簡単に彼女に癒されてしまった。
……しかし、そんなことは束の間。
凛子のそばにいた咲菜が、突然俺の背後を見て「げ」と小さく声を漏らしたのだ。