俺様社長と溺愛婚前同居!?
私たちは契約結婚だ。
雇い主と料理人。会社を助けてもらうための関係だったのだと花蓮に話す。話すつもりはなかったのに、これ以上周りにも嘘をつけない。
「結花……どうしてそんなこと……」
「嘘をついてごめんなさい。でも、私にはこうするしかできなくて。でも本当に好きになっちゃったの。本気になったら、きっと嫌われていただろうし……これでよかったんだよね」
泣いたままの私に覆いかぶさるように、花蓮は私の体を抱き締める。
「結花のバカ。うちの会社のためにそんなことしなくていいのに」
花蓮はぎゅっと抱き締めて震えている。
もしかして花蓮も泣いているの?
「ごめん、花蓮……」
「結花は謝らなくていい。結花は悪くない」
顔を上げると、結花は瞳に涙を浮かべて私の顔を見つめていた。
そしてもう一度ぎゅっと抱き締められる。
「一緒に住んでいるとき、賢人さんに変なことされた?」
「変な……ことって?」
「体を差し出せ、とか、そういう……」
「ないない! 全然そういうのはなかったよ」
本当? と何度も確かめられる。
専属の料理人といいつつ、そういうことをされていたのではないかと怪しむ花蓮は何度も確かめてきた。