俺様社長と溺愛婚前同居!?
賢人さんって、こんな笑顔をする人だったの……?
今までの無視とか、素っ気なかったのは、一体何だったのだろう。
今までとのキャラとは全然違うから、戸惑いを隠せない。
「ちゃんと夫婦として機能できないのなら、入籍できない。この話はなかったことにする」
「それは困ります! ちゃんとやるんで、そんなことを言わないでください」
花蓮のつわりはひどくなるばかりで、出勤ができない状況が続いている。
隆さんと私で店を切り盛りをしているが、シンクフロンティアの契約がなければ、売り上げ目標を下回っていて赤字だ。
これが続いたら、店の存続が難しくなる。
「じゃあ、ちゃんと呼び捨てをして。それから、敬語禁止」
「……分かった。でも名前だけはさん付けにさせて。お願い」
目上の人に対して呼び捨てにするというのは、やはり気が引ける。少しずつ慣れていくように努力するから、しばらく名前だけは許してほしいとお願いする。
「仕方ないな。分かったよ」
「ありがとう」
よかった、と胸を撫でおろした。
「賢人さんは、私にタメ口で話されてイラッとしないの? 女性が嫌いって言っていたのに」
「しないよ。結花のことは、他の女性と違って気に入ったって言っただろう」