俺様社長と溺愛婚前同居!?
「ちょっと待って。私たちは、夫婦になる予定だけど、形式的な夫婦……なんだよね? それなのに、どうして?」
「そうだ。形式的な夫婦だ。けど、お互いのことを知っていないと、他人に結花のことを聞かれたときに答えられないだろう。新婚なのに妻のことを全然知らないなんて、怪しまれる」
「確かに……」
賢人さんの言うとおり、「旦那さんは、週末何をしているの?」なんて話をされたときに、全く返答できないのは変だ。
「だから、しばらくはお互いリビングで過ごすように心がけよう。俺も早く帰宅して、コミュニケーションを取るように努力をするから」
「……うん」
次に案内されたのは、彼の仕事部屋。
デスクトップのパソコンや仕事の本などが整然と置いてある。パソコンデスクとワークチェアがあって、その周辺にはデュアルディスプレイやプリンターがずらりと並んでいた。
「すごい……」
「この部屋の隣は趣味の部屋。スポーツ関連のものと、筋トレ用のものが置いてある」
さすがだ、と感心する。
彼のスタイルの良さは、こうやって運動してキープされているものなのだと知る。やっぱり成功している人は何事にもストイックで、努力を惜しまないのだ。
「で、次は寝室」
いつも寝ている場所を見られることに、胸が大きく跳ねる。