俺様社長と溺愛婚前同居!?
「それよりイケメンが多くてね~。もしかしたら、結花ちゃんにいい人が見つかるかもしれないよ」
いやいやいや……と胸の前で手を振る。
私のことは心配しなくていいのに。
とはいうものの、隆さんは、二十五歳にもなって未だに恋愛経験のない義妹を心配しているのだろう。昔から男性と接点が少なくて、女友達とばかり遊んでいるせいで恋愛とは縁遠い私。
最近では、仕事もプライベートも姉と一緒にいるから、新しい出会いもない。
浮いた話が一つもないけれど、当の本人は全く気にしていない。
そういうことで、私が隆さんに代わってシンクフロンティアへ出張することになった。
オフィス街にあるビルの四十階。
エレベーターを降りると、間接照明で照らされたオシャレなエントランスが現れる。その奥に進むと、社員たちがいるフロアに続く。
オフィスの奥に大きなキッチンがあり、その前にはダイニングテーブルが用意されている。壁一面がガラスになっていて、素晴らしい景色を見ながら食事できるようになっていた。
私は、十時くらいに出社して料理の支度を始める。副菜は事前に作ったものを持っていき、メインをオフィスキッチンで作る。