【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「慣れてはいませんが⋯⋯
でも、市場調査のため色んな場所で食事をするようにしてるので、ある程度のマナーは身につけています。」
はっきりと言い切ると、ふわっと社長の口角が上がった。
とはいえ⋯⋯
こんな高級レストランははじめてだけど。
「――そうか。思っていた以上に仕事熱心だったんだな⋯⋯。変な事を聞いて悪かった。」
「いえ⋯⋯?」
「そういう努力を怠らないところが、君の美点だと思うよ」
「⋯⋯っ」
なななに⋯⋯?
そんなに褒めなくても⋯⋯
そう思うのに、意に反して漆鷲社長の言葉が胸に染み込み
じわじわと頬があつくなる。
「熱心というか、仕事が好きというのか⋯⋯なんというか」
「ふっ、顔が真っ赤。 ⋯⋯可愛いな」
「――?!」
モゴついてると、破顔した社長は大きな手で優しく頭をポンポンと撫でた。
スキンシップが多くて落ち着かない⋯⋯。
それに、可愛いとか
そんなわけないのに。