【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
締めくくりのデザートのケーキとコーヒーに手を伸ばしつつ、少しだけ恨めしい視線を向けた。


「社長は⋯⋯この前からからかいすぎです」

「――からかう?」


カップをソーサ―に戻した社長は、私の言葉にキョトンと首を捻って、

それから静かに横に降る。


「僕は、からかってなんかないよ」

「――自分のことはわかっているので、お気遣いはいりません」

「いや、本当――」

「――大丈夫です。私、真面眼鏡といわれてますし」

「だから――からかってないよ」


真剣味を帯びた声色と共に、フォークを取ろうとした私の手に大きな手が重ねられた。

すっぽりと包み込み、ギュッと握られる。


「あ⋯⋯」


ケーキに向けていた視線を、そのまま漆鷲社長に移動すると、コバルトブルーの澄んだ瞳がしっかり私を見つめていた。

横に流されたプラチナのブロンドヘア―がはらりと一房落ち、隙間から覗く瞳がダイヤモンドのように輝いている。

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