【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
目の前で楽しそうにやいやい交わされる、絡み合い。
職場でしか付き合いが無かったみんなと、私服でテーブルを囲むでいるなんて、何だか不思議な気分になる。
半袖鹿の子ポロシャツと、太めのデニムをはいた意外とオシャレな園部。
赤のチェックシャツと、ベージュのチノパンの優しげな緑川くん。
そして、スーツのときに着ていたフリフリの白シャツとサロペットに着替えた美来ちゃん。
なんだか、いつものボーイフレンドデニムと、素っ気ない黒のカットソーを着た自分がいたたまれない。
「真島先輩大丈夫です?」
隣に座る美来ちゃんが、座ってから一言も発さない私を覗き込む。
まさに、借りてきた猫かもしれない。
「大丈夫。⋯⋯飲み会なんてはじめてで、どうしたらいいかわからないだけだから、気にしないで」
「んもう先輩可愛すぎ〜!」
テンションがいつもより高い美来ちゃんが抱きついてグラマーな体を押し付けてくる。
ち、乳が⋯⋯苦しい!
窒息しそうになって、慌てて押し返す。
「可愛くないよ⋯⋯。そのくらい私生活が充実していないってことなんだから。」
「そういう天然記念物なところ大好きですから」
そう言って私より長身な彼女は、子供を可愛がるように撫で回す。
褒められてない気がする。