【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「でも、真島はそういうとこあるよな。仕事はできるくせに、私生活になると頼りねぇの。
なんていうか⋯⋯ギャップっていうの?」

「へぇ――俺、プライベートの真島先輩見たことないっすね」

「別に普通だよ」


あまり掘られたくない私はすぐさま返す。

しかし園部は、華麗にスルーして


「俺も帰りと食堂でしか見たことねぇけど⋯⋯。でも、すぐ顔に出て可愛いところあるんだぞ」


とんでもないことを言い放った。

か、かわ⋯⋯?!

いつも「おい、瓶底」とか、「真面眼鏡」とかバカにしてくるのに。

もう酔っているに違いない。


「ギャップもなにも⋯⋯ないよ。仕事は好きだから夢中になるだけだし。」

「ははっ。お前のそういうところには、助けられてるよ」

「なんか⋯⋯二人ともいい感じじゃないですか?」


途端に入ってきた、緑川くんの冷やかしは聞こえないふりした。

彼も酔ってるに違いない。

どうやったらいい感じに結びつくのかわからない。

ビールに口をつけて、ふと、隣の美来ちゃんに視線を向けると、どこか心あらずに見えた。


「美来ちゃん、焼き鳥食べる?」

「あ、ありがとうございますぅ」


来たばかりの焼き鳥を手渡すと、パッとひまわりのような笑顔を見せた。

気のせい⋯⋯かな。
< 159 / 489 >

この作品をシェア

pagetop