【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「でも、真島はそういうとこあるよな。仕事はできるくせに、私生活になると頼りねぇの。
なんていうか⋯⋯ギャップっていうの?」
「へぇ――俺、プライベートの真島先輩見たことないっすね」
「別に普通だよ」
あまり掘られたくない私はすぐさま返す。
しかし園部は、華麗にスルーして
「俺も帰りと食堂でしか見たことねぇけど⋯⋯。でも、すぐ顔に出て可愛いところあるんだぞ」
とんでもないことを言い放った。
か、かわ⋯⋯?!
いつも「おい、瓶底」とか、「真面眼鏡」とかバカにしてくるのに。
もう酔っているに違いない。
「ギャップもなにも⋯⋯ないよ。仕事は好きだから夢中になるだけだし。」
「ははっ。お前のそういうところには、助けられてるよ」
「なんか⋯⋯二人ともいい感じじゃないですか?」
途端に入ってきた、緑川くんの冷やかしは聞こえないふりした。
彼も酔ってるに違いない。
どうやったらいい感じに結びつくのかわからない。
ビールに口をつけて、ふと、隣の美来ちゃんに視線を向けると、どこか心あらずに見えた。
「美来ちゃん、焼き鳥食べる?」
「あ、ありがとうございますぅ」
来たばかりの焼き鳥を手渡すと、パッとひまわりのような笑顔を見せた。
気のせい⋯⋯かな。