【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「だめ?」
端正な顔が切実な表情で覗きこみ、畳み掛けてくる。
どくん、と切なく心が揺れた。
あぁ、だめだよ。だめ。
あと二週間も経てば7月になる。
そうすれば、すぐに授賞式。
そこで終わりなんだよ。
だから⋯⋯おそらく、こうして休日に会うのは今日が最初で最後なわけで。
これ以上離れ難くするのも嫌だから、断らないとあとが辛くなるだけ。
私は、コンペに提出するアイディアを見つけるためだけに、ここまで来たんだから。
⋯⋯だから
って思うのに
なのに、真っ直ぐな碧色の瞳を見ていると、“笑顔”を見たくなって
できたら私が“笑顔”にしてあげたい、という気持ちが強くなってきて
こんな中途半端なことしたくないのに。
太陽光が潤んだ瞳に反射して、キラキラと輝く様を見ていると
それを濁したくないという思いが強くなって――