【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「わかりました」
結局、私はこの人にめっぽう弱い。
本当に、私は何やってるんだ。
自分の恋心に振り回される意志の弱さ。
ものすごく自己嫌悪したくなる。
でも、社長はそんなこと気にせず、パァ――ッと満面の笑みを浮かべる。
そしてニコニコしながら腰を屈めて、
「良かった。なら、早速聞かせて」
彼特有のいい香りを纏いながら、耳を近づけてくる。
ちょっ⋯⋯
人の気も知らないで。
「⋯今からですか?」
「そう。早く」
呆れながらも、自由な人柄と、その屈託のなさに絆されてつい顔が綻んでしまう。