【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「わかりました」


結局、私はこの人にめっぽう弱い。

本当に、私は何やってるんだ。



自分の恋心に振り回される意志の弱さ。

ものすごく自己嫌悪したくなる。


でも、社長はそんなこと気にせず、パァ――ッと満面の笑みを浮かべる。

そしてニコニコしながら腰を屈めて、


「良かった。なら、早速聞かせて」


彼特有のいい香りを纏いながら、耳を近づけてくる。

ちょっ⋯⋯

人の気も知らないで。


「⋯今からですか?」

「そう。早く」


呆れながらも、自由な人柄と、その屈託のなさに絆されてつい顔が綻んでしまう。
< 228 / 489 >

この作品をシェア

pagetop