【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
苦笑をした私の前に、形の良い耳が寄ってきて、眼鏡に髪が触れた。
ド、ドキドキする
でも、松田主任が『えいちゃん』って言ったのを聞いたとき「あ」って思った私は、たぶん羨ましかったんだと思う。
だって、好きだから。
この人に恋してるって気づいちゃったから。
呼びたくないわけないよ。
『あなたが好きです』
それを心に乗せながら、おそるおそる耳に顔を寄せて
「⋯⋯え、えいとさん」
聞き取れるか取れないか、小さくつぶやく。