【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
社長室にはダージリンの香りが広がっていた。
重圧な木目のテーブルでは、島田さんが慣れた手つきでお茶を淹れていて
革張りの高級ソファには、すらりと長い足を組んだ漆鷲社長が優雅に座っている。
もちろん、その隣⋯⋯いや少しだけ距離をおいて私は座っているんだけど
それでも、ものすごく場違いな気がする。
「――どうぞ」
「ありがとうございます」
私は緊張を押し隠すように、やってきたカップにそっと唇を寄せた。
安物のうちの紅茶とは全く違う⋯⋯。
コクのある、深い味わい。
テーブル上には、次々とピンクや黄色の可愛らしい色合いのケーキやマカロンなどの洋菓子が並べられて、テキパキとポットをトレーに片付けた、島田さんは一礼してからそのまま退席した。
社内では笑わないイケメンアンドロイドと囁かれている敏腕秘書の気遣いに、私はとても驚く。