【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
でも、そんな感動もつかの間。
30分も立たないうちに、私は悲鳴を上げていた。
「ちょ、ちょっと高いんですけどぉ⋯⋯」
別荘の敷地内とは思えない大草原。
社長⋯⋯ではなく
永斗さんに専用のヘルメットとベスト、そしてブーツを身に着けるようにいわれた私は
あれよあれよと言う間に、大きな黒い馬に乗せられていた。
「あれ? 来美は乗馬はじめて?」
「はじめてに決まってるじゃないですかっ!」
慣れたように、大きな白馬を乗り回している永斗さん。
悪気が無いのはわかっているけど、つい語気を強めてしまった。
さっきまで、“本物の白馬の王子様だ”なんて目をハートにして見惚れていたけど、そんな余裕は一気に無くなった。
前かがみになって、不安定にぷるぷる震える身体。
ちなみに足は短いから、これがまた厄介。
一通りの説明は聞いたけど、いざやってみるとでは全然違うわけで
私の馬の手綱を引く、馬小屋の管理人さんが、心配そうに下から見ていて