【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―



「ほらまた、すごく前かがみになってる。ここに掴まって、腰でバランス取るイメージで」

「はい⋯⋯」


背後から優しい声が耳元に触れて、背中には温もりが伝わる。

たどたどしい手を定位置へと誘導し、長い指先がたまに身体をなぞり姿勢を促す。

そんなんじゃないってわかってるのに。

ついついキスをするときの誘うような指先を思い返してしまい、必死に跳ね除ける。

もう、今にも心臓が飛び出そうなんですけど。

口から出てきそう。


さっきとは別の意味で緊張するけど⋯⋯

でも一人のときより、とっても安心する。

< 233 / 489 >

この作品をシェア

pagetop