【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「これはローズティー。花弁と⋯⋯少しはちみつが加わっているかな」
香りを確認して永斗さんは言う。
「はじめて飲みました。⋯⋯思ったより飲みやすい」
「なら良かった。
午後はハーブや果樹のブースでも見てみようか。そっちでも気になるものが見つかるといいね」
優雅にローズティーに唇をつけた永斗さんは、目元を緩めて提案する。
「ありがとうございます」
その優しさに胸を熱くさせながら、頭を下げた。
気になるもの、か。
永斗さんは、本当に私のことを考えて、ここに連れてきてくれたんだ⋯⋯。
仕事が大好きな私と、真摯に向き合ってくれる優しい人。
碧色の瞳は私を眩しそうに見ていて、それを目の当たりにするたびに、胸がギュゥと掴まれたように痛くなる。
私を想って計画してくれたということが、ひしひしと伝わる。
永斗さん、本当にありがとうございます。