【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
行くってどこに――⋯⋯?
偉大な空なら、悩みがちっぽけに見える。
なんて思って、咄嗟に「空」って答えちゃったけど、大丈夫かな。
大きな手にしっかりと引かれて、先を急いだ。
夕暮れの風が頬を撫でる。
ブルーのシャツに包まれた、広い背中。
それを見ているだけで、ギューっと胸が締め付けられる。
こんな恋人のようなことをするたび、ついうっかり好きですって言葉が出てしまいそうになる。
やっぱり⋯⋯このデート受けない方が良かったかもしれない。
永斗さんのことが、ただただ好きになって
離れ難くなって
辛くなるだけだった。