【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
―――1時間後
私は頼りない足取りで、レインボーヒルズタウンのオフィスビル最上階にあるヘリポートへと降り立った。
す、すごかった⋯⋯!
「ま、まだ、ふわふわする⋯⋯」
足元も、頭の中も、空の上にいる感覚が抜けない。
最初は高すぎて怖いっていう気持ちでいっぱいだったけど、広がる世界は本当に宝石が舞ってるように見えて、感動のあまりため息しか出なかった。
「喜んもらえて良かった。」
永斗さんは夜なのに輝きに満ちた笑顔を浮かべ、ふわふわどこか舞い上がっていきそうな私の肩をそっと抱く。
「遅くなったけど、ディナーにしようか」
優しい声が耳元でささやき、
「⋯⋯はい」
私はドキドキしながら頷いた。
時間はすでに夜9時を過ぎている。
もう少し一緒にいられると思ったら、私は無意識にホッと胸をなでおろしてしまった。