【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
そこで、シャツのポケットからブーンと震えるスマホを取り出した永斗さん。
「――電話だ。ちょっとごめんね。」
「はい、大丈夫です」
私に断りを入れると、スマホを耳に当てながら店の外へと出ていく。
口調がとても紳士的で、思わずフッと笑みがこぼれそうになる。
仕事かな。
そんな些細なことに気づくまで、私たちは親しくなっていたんだ。
そう思うと、何だか感慨深いような。
ちょっとくすぐったくて
切ないような⋯⋯
不思議な気持ち。
それからすぐに、デザートを食べ終えた私はコーヒーを口にしつつ、バッグからメモ帳を取り出して今後のコンペのプランについて練ることにした。