【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
『不釣り合い』
「―――」
痛いほどわかっているけど、他人から指摘されると激しく胸が痛む。
一番ネックで、足枷とも言える、容姿に対する私のコンプレックス。
それがジリジリと顔を出し、不安や動揺が胸に迫ってきて――
だめ。気にするな。
慌てて押しと留める。
昔からこんなスタイルだから、言われることにはなんだかんだ慣れている。
メモ帳を閉じて、そっとコーヒーを口に運ぶ。
そのままちらっと周囲を見渡して―――
永斗さんの姿が見えずホッとした。
私にだって、そのくらいのプライドはあるし、デートくらい楽しく終わりにしたい。
「あんなんでよく隣に並べるよね――」
とか
「おいてかれたのかな」
ケラケラ笑う声が耳にひたすら入ってくるけれど。
再びメモ帳を開いて、シャーペンを走らせた。