【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「ちょっと失礼します」
「ん?」
察した社長は再びソファに腰を下ろすと、瞼を伏せて扇子のような睫毛を揺らす。
目を閉じると本当に巧妙な美術品みたい⋯⋯
睫毛なんて瞬きすると音が出そうだし
鼻筋は痛そうだけど、シュッと伸びてて触りたくなる
って何考えてるの。
怪我させたの私なのに!
わずか一瞬の間でそんな事を考えていた私は、思わず触れていた指先に力が入ってしまい
「いてっ」と社長の顔がピクリと歪む。
「あ! ⋯⋯すみません」
「大丈夫、ありがとう」
柔らかくニッコリ微笑んだ漆鷲社長は、膝に置いていた手をそのままこちらへ伸ばしてきた。