【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「帰りは送ってくから、まだ帰らなくていいよ」
「え?」
すぐにその場を去ろうと考えていた私の腕を、大きな手のひらが優しく掴む。
突然触れられた上に、まるで引き止めるような仕草。
戸惑いつつも、一気に心臓が加速した。
な、なに⋯⋯?
「あ⋯⋯いえ、自分で帰れますから、社長はゆっくりお休み下さい。傷も心配ですし。⋯⋯」
そう言って頭を下げて「では」と立ち去ろうとしたんだけど⋯⋯
大きな手がしっかりと私の右腕を掴んで離してくれなくて
「あ、あの⋯⋯」
こちらをじっと笑顔で見つめている社長に、視線を向けて訴える。
さすがに社長相手に「離して下さい」とも言いにくくてオロオロしていると