【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
まさか永斗さんに矛先がいくなんて、全く想像していなくて。
そんな覚悟を持ち合わせていなかった私は、いとも簡単に心を打ちのめされた。
大好きな永斗さんのことを言われるのは嫌だ。
誰よりも努力家で優しくて、とても甘い彼。
その恋情を押し堪えるのが苦しいくらい愛しい彼を、貶めるような言葉は、聞いていられなかった。
ナイフで胸を突かれたような痛みが貫いて、メモ帳に書き連ねた字が黒く滲んでいく様を、じっと見つめていた。
そして、より一層クスクス笑う声が大きくなり、限界を感じてゆっくりと立ち上がったとき
コツ コツ コツ
下を向いている私の横を、規則正しい音を立てた黒い革靴が通り過ぎてゆく。
そして―――