【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
永斗さんごめんなさい。
たくさんの想いをもらったのに、臆病で勇気の無い私は跳ね返すことしかできず、巻き込んだ上に、向かい合うのが怖くて逃げ出した。
あの場で、彼にまで拒否されたら心がつぶれてしまいそうで。
怖くて逃げ出して⋯⋯
ほんと都合がよすぎる。
授賞式までとか言いながら、一番聞き分けが悪いのは自分かもしれない。
言い表せない気持ちが目からボロボロと溢れ出して
しだいにそれは雨と溶け合って、全てを雨のせいにすることができるようになった。
まだ、彼のことが好きで仕方ないと言う、諦めのわるい自分。
人を好きになるが、どんなに偉大で、膨大なエネルギーが必要かということがわかった。
きっと、今まで中途半端なことをしていたから、バチがあたったんだ。
今更気づいたところで、もう遅いのに。
雨の中、私は絶望にも似た気持ちを抱えながら、ただひたすら歩いた。