【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「今日は大切な取引先との会食だから、いけなくなったら困るからね。来美はもう少し寝てていいよ」


悪戯な瞳で肩にちゅっキスを落とした永斗さんは、私に布団をかけ直すと、散らばっていた衣類を身につける。

細いのに引き締まった、とても美しい肉体。

ふっと見惚れてしまい、慌ててシーツを頭までかぶると「昨日、あんなに見たのに」と笑われてしまった。

彼は自分の魅力が殺人級であることをわかっていない。

昨夜何度も熱く火照った彼に求められたことを思い返すと、直視なんてできるわけがない。


そこで、衣擦れの音がやんで顔を出そうとしたとき、

パキッ!と何かが壊れる音と聞こえると同時に、「あ!」と永斗さんの焦った声。


私はシーツから顔を出す。


「どうしましたか」

「⋯⋯ああ、ごめん」


大きなベッドの下にしゃがみこんでいた永斗さんが、綺麗な眉をハの字にして立ち上がり、手の中にあるものを、私に見せる。
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