【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
結局。
島田さんが迎えにくる少し前まで、ベッドに引きずり込まれて、いじめられた。
「良い子でお留守しててね」
寝癖がついたパジャマ姿から一転して、オーダーメイドの高級スーツに、華やかなパープルのネクタイ。
そして、ふわふわの髪を顔の周りに揺らした優雅な王子様に変身した彼は、甘いささやきを残して会食へ向かった。
ぐったりとベッドにうつ伏せになった私は、もう動けない。
な、なんて体力なのっ⋯⋯。
永斗さんの帰宅予定は夕方。
それまでになんとしても、コンペに出すプレゼンを下書きくらいはしておきたい。
ようやくベッドから出れた頃には、郵便ボックスの中にクリーニングを終えた洋服が戻ってきていた。
『あるものは好きに使ってね』
優しい言葉に甘えて、着替えて軽く身支度を整えてから、トーストをいただく。
片付けたころ、タイミングよくハウスキーパーの中年の女性たちがやってきた。