【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
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「――よし、やりますか」


書斎のパソコンを借りることになっていた私は、木製の大きなデスクを前に、腕まくりをした。

極秘事項に関しては、きちんとロックがかかっているから使っていいよ、との言葉に甘えてここで作業させてもらうことにした。


ここでいつも永斗さんが仕事してるんだぁ⋯⋯。


木製のオシャレなデスクと本棚がいくつかあるだけの、必要最低限の落ち着いた空間。

プライベートと仕事をきっちり分けて考えたい派なのか、リビングルームとは違った雰囲気だ。

永斗さんが持ってきてくれた大切なメモ帳をおいて、キーボードに手を伸ばした。

以前、プレゼンの案持って行ったときは、バッサリとダメ出しされたけど

でも、不思議と今回は自信がある。

いや、違う。

今回は首を傾げられたとしても、コレを出したい。

という、自信というよりも、これは決意かもしれない。


植物園で過ごした優しい時間に思いを馳せながら、時間を忘れて作業をした。

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