【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
あれ⋯⋯。
なんか、これ前にもあったような気がする。
私は、記憶の糸を手繰り寄せる。
でも、そうするまでもなく
待っていたかのようにすぐに、浮き出てきた記憶―⋯⋯
耳に残っていた、落ち着いた声が蘇る。
『ありましたよ』
『ありがとうございます。すみません』
そうだ。
あれは資料室。
雪崩のように資料が降ってきて
眼鏡がなかなか見つからなくて――⋯
とてもいい香りのする男性に拾ってもらったんだ。
もしかしてあれって―――