【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「よし、終わった」
残業にならずに、早く終わって良かった。
ここ最近は、グループワークでの商品開発の方も、期限が長いため落ち着いている。
定時をむかえたところで背伸びをしていると、隣のデスクからビシビシと視線を感じる。
「⋯⋯どうしたの? 園部」
「もう、帰んのか?」
「うん、今日はちょっと用事があるから」
「―――」
デスク周りを片付けて「お疲れ」と園部に告げたあと、周囲にも挨拶をしてすぐさまフロアを出た。
エレベーターに入ると、じりじりと身体に汗がまとわりつく。
オフィスフロアは空調が効いていても、ここだけは暑いんだよね。
明日には7月に入り、梅雨明けはすぐそこまできている。
授賞式も、もう目の前。
授賞式――⋯