【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「わっ⋯⋯セーフ」
落ちてきたのは写真立て。
布団の上でよかった。
そこで写真に視線を向けた私は、目を見張る。
「これ⋯⋯美久ちゃんと園部」
美久ちゃんが入社当時、教育係をしていた園部。
そのときに社内報にも載った、四年くらい前の写真だ。
『片思いの相手にふりむいてもらえない――』
相手って⋯⋯まさか。
園部のこと?
確かに園部って人気ある割には、浮いた噂を聞かない。
入社当時は彼女がいたけど、それ以来話も聞かないし。
「―――」
と、とにかく。
わわわ、私は何も見ていないぞ!
そそくさと元の場所に写真立てを戻したとき、バッグの中にあったスマホが着信音を告げる。