【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

目を通しはじめてすぐ、“結婚式のお呼ばれファッション”とタイトルページを目にして伝え忘れていたことを思い出した。


「あ、そうだ。ワンピースと靴はあるんだ」


耳にした途端、美久ちゃんがページをめくる手を止めて、弾けたように私のレンズを見上げる。


「もしやプレゼントとかですかぁ!?」

「そ、そうだよ」


ドレスコードのあるレストランでプレゼントしてもらった、サーモンピンクのワンピース。

そして、それに合わせたミルキーホワイトのパンプスとハート型のネックレス。

クリーニングかけて、汚さないようクローゼットの中に大切にしまってある。


「さすが王子っ! なら明日は下準備に集中できますね」

「下準備⋯⋯?」

「なら早速、電話しよ――っと」

「⋯⋯?」


当日、綺麗な洋服を、着て髪を結って、お化粧をして。

だけじゃないの⋯⋯?

そう思っていた、私は甘かった。



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