【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

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授賞式の前日。

梅雨が終わりに近づき、最近は蒸し暑い日が続いていた。


「おはようございます」


更衣室でシンプルな白の半袖シャツとパンツスーツに着替えた私は、いつものように商品開発チームのフロアへと入ってゆく。

眼鏡を変えてから、デスクから顔を上げて挨拶をしてくれる人が増たなぁと思っていたんだけど

今日に至っては、違う。

ものすごく視線を感じる。


美久ちゃんの言ったとおりにしただけなのに。

やっぱりなんかおかしいかな?


少しだけビクビクしながら、挨拶を交わしてデスクに座ったとき、

背後の輪転機を使用していた松田主任も、驚いたように、私を凝視していることに気付いた。


ゔっ⋯⋯ものすごくびっくりしてる。

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