【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
パサパサの黒髪は、くっきり天使の輪ができるくらいツヤツヤで。
荒れまくっていた肌は、ワントーン明るくなり健康的に見える。
そして睫毛に関しては、元からの長さと量が申しぶん無いとのことで、パーマをかけてもらった。
睫毛が上を向いただけで、眼鏡の奥のまぶたがいつもよりふた周りくらい大きく見える。
『可愛い! 当日は絶対眼鏡はずした方がいいです!』
美久ちゃんが力強く宣言してくれて、少しだけ自信がついた。
それから当日に必要な小物をショップで購入したり、見て歩いたり。
『明日は化粧してきてくださいね。当日の練習ってことで』
別れ際に、念押すように言われた。
美久ちゃんのうちに泊まった夜、化粧の仕方を教わり、この期間でいくつかの化粧品は用意しておいたんだけど。
自分でやるとなれば、別だ。
至ってシンプルなメイクなのに、とても時間がかかってしまった。
鏡でみたところ、そこまで変なところはなかったはずだけど。
ここまで周囲からじろじろ見られると、ちょっと自信がなくなる。