【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
軽く自信を失いかけていたら、そのあと出社した美久ちゃんは、私を見てはちきれんばかりの笑顔を見せてくれた。
まさに、パァッ⋯⋯と。
丸襟のシャツと、グレーのレーススカートを揺らして駆け寄ってくる彼女は、同じ施術を受けたはずなのに、数倍ピカピカ輝いて見えるのは幻覚だろうか?
私のデスクで足を止め、すっと顔を寄せてきた。
「真島先輩、完璧ですよ。明日はこれでバッチリですねぇ」
「⋯⋯本当に? なんかすごく視線感じるけど、実は変じゃない?」
「それはみんな、先輩があまりにも綺麗になって、驚いてるんですよぉ。自信持って下さい」
小さくガッツポーズをしたあと、バシ!っと背中に激励を入れて、向かい側のデスクへと着いた。
いてて⋯⋯。
美久ちゃんがそう言ってくれるなら、そう思ってもいいよね?
ここまで準備してきたんだ。
あとは、やるしかない。
“早く⋯⋯永斗さんに会いたい”
この日、彼も同じことを考えていたとは知らず、私は仕事に打ち込むのだった。