【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

そこへ――

ザワザワと女性の色めきだつ声が耳に入った。


声のしたホールの入口を見上げると、まばゆいばかりのオーラを放ち、周囲に優雅な微笑みを見せる永斗さんが会場に入ってくる姿が見えた。


久しぶりに見るその姿に、心が震えるほど喜んでいるのがわかる。


遊び心がある上品なグレンチェックのダブルスーツを白のシャツの上に羽織り。

光沢のある深いパープルのネクタイは、息を呑むほどの色気を滲ませていた。

いつも以上に魅力的な姿に、私も周囲もうっとりしてしまう。

そんな永斗さんを監視するかのように、ななめ後ろをスキのない敏腕秘書が歩き。

さらにその後ろには専務や常務などの重役たち。

そして、少し離れたところで、白髪の紳士が姿を現すと、会場内の空気がピリッとした。
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