【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「漆鷲会長だ⋯⋯」
園部が驚いたようにこぼす。
異例の会長の登場に、なんで?とささやき合う声が聞こえ、周囲はどよめきにも包まれた。
立食パーティーであるにも関わらず、彼らには、ステージ付近に専用席というものが用意されているため、こちらに向かってくる。
「永斗さん⋯⋯」
私には久しく目にしていない彼の姿しか写らなかった。
透き通るような髪は後ろへ流し固められて、彫りの深い甘い顔立ちをさらけ出している。
そして、誰をも魅力するコバルトブルーの瞳は、何かを探すようにキョロキョロ動かすと、
私を見た瞬間、こぼれそうなくらい瞳を見開いた。