【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「「ぷっ、ははは⋯⋯」」
ついに耐えきれなくなった私たちは、顔を見合わせて同時に吹き出した。
さっきまで、泣いていたはずなのに、声をあげて笑ってるなんておかしな話しだけど、お互いが好であるがゆえに起こったすれ違い。
愛おしくて、あったかい気持ちになった。
確かに、動揺し、戸惑い、悩んで、とても苦しかったけど、それはもしかしたら、私を成長させるための神様のいたずらだったのかもしれない。
そう思うと、この出来事は、私にとって必要なものに違いない。
「良かったです」
ひとしきり笑いあったあと、永斗さんの腕に寄り添りかかった。
こんなことをするのははじめてだから、心臓が壊れそうなくらいドキドキしたけど、すぐに肩に手を添えてくれて安心した。