【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「もう、不安にならないで。やっとの想いで手に入れた君を手放すわけないよ。僕は⋯⋯こんなに誰かを大切に思うこと、はじめてなんだ」
静かな碧い瞳が私を捉える。
まるで、タンザナイトのような輝きが、私の心を掴んで離さない。
永斗さん⋯⋯
指先が後首に触れて、頬が傾くと、そのまま唇の表面が触れ合うキスをひとつ。
「自分が嫉妬深いことも、自分を抑えられないことも、来美と出会ってからわかった。
大切なのに傷つけそうで怖くなったり、笑顔を見て舞い上がったり、拒否されてとつてもなく落ち込んだり⋯⋯小さなことで一喜一憂して、情けない男なんだ」
「そんなことありません」
「ふふ、あるよ。島田にはよく言われてるんだ」
そう言った永斗さんは、その腕にいる私を抱き寄せ、もう一方で顎先に掴んで、今度はしっとりとしたキスを落とした。
漏れる吐息も飲み込むように、ワインとコーヒーの香りがする唇が滑らかに絡みついて。
たまに遊びに誘うように侵入してくる舌は、焦らすようにふれあい、私から求めるように仕向けてくる。
もどかしくて、夢中になる、甘美なキス。