【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
そんな少しだけいいことがあったこの日から
僕の心が動き始める――
きっかけは、開発チームの加藤部長のもとに出向いたときのこと。
僕が商品開発チームに顔を出すと、社員からの視線が集まり急にざわつきはじめる。
「社長! 用があるときは私がいきますから!」
ヒョロヒョロした加藤部長は、大慌てで僕のもとにすっ飛んできた。
そんなに慌てることか?
別に用事くらい、自分で出向いて処理したほうが早いたろう。
社員と社長とはいえ、一人の人間同士。
そう思う僕は、用事があるときは、だいたい自分が出向くようにしている。
仕事風景も見れるし、困った社員には声をかける。
海外ではこういったスタンス当たり前だったんだが。