【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「ちょっと待って下さい⋯⋯! 誕生日って⋯⋯? 誰のですか?」
永斗さんは眉間にシワを寄せて物足りなそうな顔をすると
「僕だけど? 昨日が誕生日だったんだ」
当たり前のように答えた。
どうやら聞き間違えではなかったみたい。
大きな瞳はさっきよりもしっかり開いてて、眠気はキスと共に飛んでったようだから、寝ぼけてはいない。
永斗さんの35歳の誕生日。
もう過ぎてるよ⋯⋯
今まで聞きもしなかった私も悪いけど、大事な人の誕生日に『おめでとう』くらいは言いたかった。
ゔぅっ⋯⋯ショック⋯⋯。
ず――――ん。
果てしなく落ち込んで、枕に突っ伏した。