【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―


「あ、あ、ありがとうございます」


照れて俯くと、自然と抱き寄せられて頭のてっぺんに落とされるキス。

結局、永斗さんは『そのお礼』とか言って、紙袋を手渡してきた。


『僕のために着てくれない?』


なんて言われたら着ないわけにも行かなくて。

申し訳ないような気もしたけど、浮ついた気持ちは隠しきれず、すぐさま袖を通させてもらった。

なかに入っていたのは

とってもエレガントな、ネイビーのハイウエストワンピース。

トロミ素材がとっても涼しげで、ウエストで絞るリボンが上品で大人っぽい。

動くたびに、ヒラヒラとリボンと裾が膝で踊る。


エントランスの鏡で身だしなみチェックしていると、そんなワンピースに身を包む私が写り込む。

ほんのり化粧をするようになって、

永斗さんと過ごす休日に眼鏡をつけることはもうなくなった。

少しは綺麗になれてるかな?


どんな姿でも永斗さんは褒めてくれるけど、大好きな人の隣に並ぶときくらい、綺麗でいたい。
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