【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「みんな、待ってくれてたのは嬉しいけど⋯⋯とりあえず落ち着いて。恥ずかしいから」
予想以上の盛り上がりに、思わず眉間を押さえた。
きて早々、玄関で全員が揃うなんて⋯⋯。
それもお兄ちゃんとお父さんまで、恥ずかしいじゃない。
全員目元には眼鏡が乗っていて、分厚いレンズの奥から興味津々と永斗さんを見つめている。
そう――
真島一家は、今となっては私は除外されるものの、
全員が瓶底の眼鏡という、なかなかない家庭であった。
ちなみに、私以外のみんなは眼鏡を外すと案外綺麗な顔立ちをしていたりする。
いきなり全員が現れたことに、一瞬驚いたように目を丸くしていた永斗さん。
しかし、すぐに優雅な笑みを口元に刻むと、
「はじめまして、漆鷲永斗です。ご挨拶に参りました」
「「―――?!」」
ふふっと微笑んで全員を魅了したのだった。