【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
意気揚々とした永斗さんに手を引かれ、板チョコのような二枚扉の玄関をくぐると
そこには見知った人物が立っていた。
「お待ちしておりました、永斗さん、真島さん」
「島田さん」
七三分けの真っ黒な黒髪に、ブラックスーツ
セルフレームの黒縁メガネと涼し気な目元。
こんな休日でも、イケメンアンドロイドの敏腕秘書はスキがない。
でもって、島田さんに休日があるのか心配になる。
さらに彼の後ろには、本物のメイド服を着たメイドさんたちが控えていて驚愕した。
メイドさんなんて、メイドカフェにしか存在していないかと思っていのに。
「ではこちらに」
島田さんは、永斗さんといくつか言葉を交わした後、私たちを先導するよう豪邸の中を進んでゆく。
まるで人が住んでいないようなシーンとした廊下。
高そうな絵画や、動き出しそうな肖像画。
それらに気をとられながら、広い豪邸の中をジグザグに進んでいくと、とても明るい応接室のような部屋へとたどり着く。