【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
夕刻になる前に、居心地が悪そうな永斗さんに連れられ、会長の住む邸宅へと移動していた。
ニヤニヤしたご両親に次々と暴露されて、テーブルで眉間を抱えていた永斗さんは、とてもレアで可愛かった。
「もっと聞きたかったです。永斗さんの子供の頃の話」
なんなら写真も見たかった。
「もうだめ⋯⋯。あの二人はペラペラ話すから気が気じゃない」
豪邸の廊下を真っ直ぐ進みながらブツブツ文句を言う永斗さん。
白い頬がほんのり赤くて、私に顔を見られないように明後日の方を向いていて
なのにちゃんと、その腕は私の腰に回っているから、思わず笑ってしまいそうになる。
小さなころはとっても甘えん坊で、お母様から離れなかったという永斗さん。
それを想像するだけで、とてつもなく愛おしい気持ちがこみ上げてきて
今度は彼がいない間に、さらなるエピソードを聞いてみよう。
密かに決意した。