【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「ゔっ⋯⋯いってぇ⋯⋯けほ、けほ。」


人がいたのか。

気づかなかった。

驚いて止めていた足を、声がする方に進めた。

中央の幅の広い通路を、棚ひとつ、ふたつ、過ぎて覗き込むと、床に四つん這いになって何かを探す女性が、目に飛び込んでくる。


『大丈夫ですか』


と、言葉を発する前に、僕は息を呑んで驚いた。

真島来美だ。

それも眼鏡が、


「ない⋯⋯」


思わず出てしまった声に、真島さんは僕の存在に気づき、慌てた様子で立ち上がった。

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