【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
でも―――あれ以来はなんの音沙汰もない。
別れ際に約束を取り付けられたし、
あんなことがあったから身構えていたけど⋯⋯
連絡があるわけでもないし、呼び出しがあるわけでもないし、姿すら見かけない。
やっぱりあれは夢だったのかな?
そう思いたくなるほど非現実的なのに⋯⋯
身体はちゃんと覚えていて困る。
あぁ、もうやだ。
考えるのはやめよう。
今まで通り目立たないように生きて、コンペの事に集中していればいい。
仕事が一番!
慌てて甘い記憶をかき消しながら、私はシンプルなグレーのスーツに袖を通して、仕事へ向かう支度をはじめた。