【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
しかし―――
「見つけるのが大変なことに、気づくべきだったな⋯⋯」
「⋯⋯ほんとだね」
この会社の資料室は広いものの、表記された品種や年月は大雑把なもので、ファイルは乱雑に放り込まれている。
ホコリまみれの中をしばらく探していた私たちは、ついに不満をあらわにした。
忙しさに見てみぬふりをし続けてきたけど、そろそろ掃除でも申し出た方がいいかな。
そんなこと思いながら、それらしき年代の棚のファイルを漁っていると、積み重なったものがバサバサと落ちてくるから、慌てて避けた。
「――大丈夫か?」
「うん」
別の棚を漁っていた園部の声に、てきとうに返事を返して、落ちた本を戻していると、ふと、先日の記憶が蘇ってきた。